宮尾祐介
自己紹介
2001年9月より東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻の助手として,計算言語学・自然言語処理の研究に従事しています.1998年より計算機科学および計算言語学の研究を始め,素性構造文法のための構文解析の高速化や曖昧性解消モデルについて研究を行ないました.2000年には,選言的素性構造の効率的な処理と素性構造文法のための曖昧性解消モデルにおいて修士号を取得し,2006年にはコーパス指向の文法開発手法と素性森モデル,およびこれらのHPSG構文解析への適用において博士号を取得しました.
研究の興味
現在は,自然言語の言語学的・数理的モデルを実世界のテキストへ適用する研究を主に行っています.現在までに実用的な言語処理技術が一定の成功を収めていますが,単なる実用ではなく,言語の理論化と実世界への適用の間の壁を打ち破る方法論に興味を持っています.そこで,言語学に基づく文法理論を用いた構文解析について研究を行なってきましたが,実世界のテキストを解析するには理論的な不備や実装上の問題が多々残っていると感じました.したがって,文法理論を前提とした文法獲得手法の研究を行いました.これにより,現実のテキストを文法理論に即して解析できるだけでなく,文法理論の特徴や不備などを現実のテキストに照らして分析することができます.同時に,このような文法のための曖昧性解消モデルの研究も行っています.これらの研究成果を元に,HPSG構文解析器を開発し,現在公開しています(Enju).この構文解析器は,MEDIEやInfo-PubMedなどの様々なアプリケーションに適用され,その有用性が実証されています.
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