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講演会情報

未来の大規模コンピュータ・ネットワークの建築学:光と水をつかって
講演者:鯉渕道紘(国立情報学研究所(NII))
平成28年12月8日(木)14時~15時30分 理7号館地下007講義室
コンピュータシステムの性能を向上させるためには,(1) プロセッサ単体の性能向上と(2) より多くのプロセッサを相互接続して1つのシステムを構成する並列化という2つの方向性がある.これまでの大規模コンピュータシステムは,この2つの方向性をうまく組み合わせることで急激な成長を達成してきた.例えば,スーパーコンピュータ(スパコン)は10年で1,000倍近い性能向上を達成している.
しかし,(1)については,ムーアの法則が終焉し、コンピュータ機器の単純な性能向上が見込めなくなる時代が約10年後に迫る危機に直面している.
(2)についても並列化/巨大化の限界が見えている.例えば,最新のスパコンは,数百万プロセッサコア規模、消費電力が数百万ワット,ネットワーク配線が2,000kmに達っする.スパコンをさらに100倍大きくすることは難しいであろう.

よって,従来とは違う大規模コンピュータの建築手法の研究開発が急務である.
本講演では、まず,大規模コンピュータシステム・ネットワークについて現状を述べる.次に,AI/ビッグデータ処理系などを対象にした,誤差を許容する代わりに超高速なデータ処理・転送を可能とする技術(Approximate-Computing Networking)、天然水を使って冷却コストをゼロに近づける技術 (水没コンピュータ),でたらめなケーブリングによりスパコン/データセンターネットワークを高速化する技術,光無線技術を用いたスパコンなど、従来の常識ではちょっと思いつかないような、我々の尖った研究を紹介する.